エクセルで自分の印鑑を作り、ショートカットキーで押せるようにするマクロを作りましょう。
印鑑を設計
まず初めに、世界で一つだけの自分だけの印鑑を設計しましょう。
お勧めは、B2~B4を使うことをお勧めしますが、自分で自由にアレンジしてかまいません。
例えば
こんな感じでしょうか?B2に肩書、B3に日付は、=today()と式を入れてみました。B4に氏名です。
フォントの色を赤に設定して、○で囲みましょう。○の書式設定は、塗りつぶしなし。線は単色で赤、幅をここでは、3.5ptとして、多重線としてみました。これは、例なので、自分独自で自由にしてください。
こんな感じになりました。
ここで、少し調整をします。B列に○が全部入り切っていないので、B列の幅を広げて、○をB列の中に入るように調整してください。
さらに、セルの枠線を消してください。
名前を付ける
世界に一つの自分だけの印鑑を設計したら、印鑑が全部入るように、範囲を選択して、「印鑑」とでも名前をつけてみましょう。ここでは、B2:B4です。B2:B4を選択したら、いつもはセル番地が表示されている場所に、「印鑑」と入力して、Enterキーを押すと、B2:B4が印鑑という名前に登録されました。
このシートで、違うセルから、この左上のセルが表示されている部分から、下三角(▼)を押して、印鑑を選択すると、B2:B4が選択されたか、確認してください。
確認ができたら、ファイルを保存してもらうのですが、ここでは、どこでも使いたいので、どこからでも呼び出せる場所を設定してください。ここでは、以下のフォルダに保存します。
C:\Users\Public
ファイル名前を付けて保存で、好きな名前で保存してください。ここでは、印鑑市ノ川一也.xlsx としました。
パーソナルマクロの登録
どこでも良いのですが、印鑑以外のセルを選択してください。ここではE2とします。
「マクロの記録」を選択、次がいつもとちがうところ、
ここで、個人用マクロ ブック を選択して、ショートカットキーをCtrl+i(印鑑のi)として、OKを押して、マクロを起動してもらいたいのです。
そうしたら、範囲を印鑑を選択して、どこかに、図形として貼り付けを行い、マクロを終了してください。
そうしたら、開発タブのVisual Basic をおして、ビジュアルベーシックを見ると、
PERSONAL.XLSB というファイルが勝手にできております。それを確認したら、フロッピーディスクマークを押して、保存しておきましょう。このPERSONAL.XLSBの標準モジュールを開いて見てみると、
こんな感じです。
CTRL + i で動くようになっていることを確認します。確認出来たら、Ctrl+i 以下を書き換えます。
‘ Keyboard Shortcut: Ctrl+i
‘
Workbooks.Open Filename:=”C:\Users\Public\印鑑市ノ川一也.xlsx“
Application.Goto Reference:=”印鑑”
Selection.CopyPicture Appearance:=xlScreen, Format:=xlPicture
Application.DisplayAlerts = False
Workbooks(“印鑑市ノ川一也.xlsx“).Close
Application.DisplayAlerts = True
ActiveSheet.Paste
というように入力(上記をコピペでも可)します。黄色のアンダーラインは、自分で設定した部分なので、適切に変更してください。
これで、PERSONAL.XLSB にひとつのマクロが登録されました。
使ってみましょう
エクセルを全部閉じて、改めて、エクセルを立ち上げ、Ctrl+i を押して思い通りの印鑑がコピーされるか確認してみてください。
うまくいかない可能性は、
①印鑑を設計したエクセルに「印鑑」という名前で登録されていない。
②ファイル名または、ファイルの保存フォルダ位置が間違っている。
③PERSONAL.XLSB にマクロが保存されていない。または、PERSONAL.XLSBが無い。
以上だと思います。
マクロの説明
簡単にマクロを説明します。
Sub Macro1() ’Macro1という名前でマクロを開始します。
‘ Keyboard Shortcut: Ctrl+i ‘Ctrl+i で動きます。
‘
Workbooks.Open Filename:=”C:\Users\Public\印鑑市ノ川一也.xlsx“ ‘ファイルを開きます
Application.Goto Reference:=”印鑑” ‘範囲「印鑑」を選択します。
Selection.CopyPicture Appearance:=xlScreen, Format:=xlPicture ’図形としてコピー
Application.DisplayAlerts = False ‘ファイルを操作するときの確認Windowを非表示にします。
Workbooks(“印鑑市ノ川一也.xlsx“).Close ‘開いているファイルを閉じます。
Application.DisplayAlerts = True ‘ファイルを操作するときの確認Windowが出るように戻します。
ActiveSheet.Paste ‘コピーされたものを貼り付けます。
Sub End ‘マクロの終わりです。
使えるのはエクセルだけでありません。
使用できるのは、エクセル上で、このマクロを動かし、画像とした印鑑データなので、ワードやパワーポイント、ペイントブラシ、abobe acrobat reader DCにもコピーできます。
ここでは、印鑑を作成してみましたが、応用しだいで、自分のキャラクターをはじめの設計ファイルに入れて、名称を変更して登録しておけば、キャラクターをショートカットで呼び出せますし、他の画像も簡単に呼び出せるマクロが自作できると思います。
是非とも、自分でアレンジしてみてはいかがでしょうか?
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