705:特性要因図

700:品質管理

QC7つ道具の一つである特性要因図について説明します。特性要因図とは、魚の骨図(フィッシュボーンチャート)とも言われていてそちらがピンとくる人は、そういうふうに覚えいただいて問題ありません。特性要因図の目的は、定性的な原因分析です。

大きな要因は、5ME

作成するにあたって、大きな要因をまず考えて、初めの枝がない図を作成するのに、私は何も考えずに6つのキーワード原因を記載してしまいます。それが、5MEです。まず、5MEを記載してから、枝を付けていこうと考えた方が、抜けがなくなると思っております。5MEとは

Man 人

Machine 機械

Materials 素材、原料

Measure 測定する

Methods 方法

Environment 環境

です。一度見れば、なるほどと思い覚えられると思います。それから枝を考えていきます。

5WHY

これは私が考えた5W1Hをシャレた言い方で、まったく覚えなくて良いのですが、シャレを言うと覚えやすいので、あえて出しました。つまり、「なぜなぜ」を5回深く掘り出しましょう。と、いう意味です。表面的な原因追求では、本当の原因までたどり着いていない事がほとんどで、時間のない現代人には、何か対応をしたという結果を早く出したい気持ちから、原因を深く掘り下げないで、対策を考えてしまいがちです。すると、それは対応しただけで是正処置にならない事が多く、同じような過ちを繰り返してしまいます。

どこの会社でもあると思いますが、クレームから不具合が発生し、その是正方法で、人的なミスなので、作業員に今後、注意するよう指導しました。って事、多くないですか?

それは、5MEで、人に関する事って分析しただけで、その先に進んでいないように思います。なぜ、その人は、ミスを犯したのか?そもそも、作業員は、ミスと思っているのか?作業者は初めて聞く内容かもしれません、初めて聞くのであれば、教育がされてなかったのか?教育はされたが、理解出来なかったのか?なぜ、教育した内容が理解できなかったのか?他の人がやっても同じ状況ではないか?教育はされて本人も理解していたとすると、なぜ、ルール通りの事ができなかったのか?その時にちょうど違う作業が入って、やるべき事ができなかったのか?やるべきことができない場合に、正常品として製品化してしまう仕組みなのか?自動で、製品が流れなくすることとか、製造機が止まるようにできないのか?そもそも現場の責任者は、出来高を優先して品質を度外視していないか?等です。なんか、書いているうちに、深く掘っていかないで広く掘ってしまいました。

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